身体を変化させていきやすい人の頭の使い方・心の感じ方

身体を変化させていきたいと望む中で1つ大切な概念がある事にここ数年で確信を持ったのです。これはピラティスを伝えさせて頂く身として是非シェアしとくべき内容だと思ったので記します。

ここ数年私はクラシカルピラティスというものをベースに学んだメンターからSoul of Pilates(以下 略SOP)というメソッドのピラティスを学び出し、それをレッスンに取り入れ出しました。

2009年にピラティスの資格を取り、ピラティスだけではなく「肉体(神経)とマインド(脳)」に関心を持っていろんな事を勉強し自分でも実践しています。

長い方では前スタジオから2012年位からのお付き合いの方もいらっしゃり、長くお付き合いをしていただいてる方々は、私のレッスンがどんどん変化して行ってることを体感されている事と思います。これまでもこれからも勉強中の身ではあるので、前言ってた事とは正反対の事を言ってることもあります。そんな中でも信頼して通ってくださる事、私自身の変化も受け入れて下さる姿勢に、大変有り難い気持ちを持ちつつ、還元していきたいと心に誓っています。いつもありがとうございます。

話は逸れましたが、、、、、、

私は基本的にレッスンで皆さんにシェアしている内容は自分の体で感じた事のある部分をお伝えするようにしています。自分が出来ないことや感じられない事は、相手の立場に立てない為、教えるのが難しいですし、分からないからです。

これは昔から変わらないことの1つなのですが、SOPを勉強し出して1つだけ大きく変わった見解がありました。そしてこれは身体を変えていく上で最も大切で最も必要な見解だと今は確信しています。

運動を始められるほとんどの方は(私もそうでした)今在る自分の状態がマイナスだというベースの元に、よりよくなっていきたいという思いで始められます。これはこれで、意欲的な思考だと思いますし、スタートの発射にはとてもいいきっかけだな、って思うんです。

そして身体を動かしていく中でいろんな発見がある。運動するってそんなもんだと思います。

ただ、私はピラティスをやり出した最初10年近く、弱いとこを強く、歪みを正しく、悪いところを良く。この思考でずーーーーーーっと自分の身体を見て、自分の身体を「良く」しようと頑張っていました。それが別に間違いだとか悪いだとかは思わないんですけど、今の感覚を知った時に、なんだかとっても身体に申し訳なかったなぁ。。。。。って思うのと同時に、無駄な負荷をかけていたことを実感したんです。

例えば、産前のピラティス。分かり易いミスなので。

まぁ皆さんご存知ですが、私はかなり元気な妊婦さんでした。3人目の時はもう知っていたので過度にはやっていませんでしたが、2人目まではスクワットやストレッチをしっかり行っていました。産後も3ヶ月を前に動き出して、トレーニングを再開していたのです。私は妊娠の度に約20㌔増えていますので、その加重もあるのに、デス。

「やればいい」

という思考です。知識もあります。何をしたらいいかは分かる。

多分ここまで見て殆どの方は、それの何がいけないの?と思われるんじゃないでしょうか。

これまで以上の体重と赤ちゃんを抱えた身体、骨組みも妊婦特有のものに変わっています。腹筋だって大きく広がっていて支えがない状態、リラキシンというホルモンで靭帯は柔らかく筋肉も伸びやすい。そんな中で負荷の高い動きをしたらどうなるでしょう?いくらストレッチやスクワットがいいからって、その身体にいいわけがない。産後、自分の筋肉が伸びすぎているのを感じました。支えられない。。。。。。

やるのが悪いわけではないけれど「今の自分の身体」を大切に思って考えていない。やったらいいことをやればいいっていう発想です。物扱い。

とても雑に私の身体を扱っている感じしませんか?赤ちゃんを育む身体にリスペクトがなく自分の事しか考えられていない状態。良いか悪いかにしか選択肢がない。何様やねんお前。

もしもこの時私が自分の身体に敬意を持ってトレーニングを選択して行っていたら?タラレバ論は好きじゃないのであんまり考えませんけど、多分全く違った産後の身体だったろうなぁと思います。見た目の話ではなく感覚が、です。でも、見た目にも出ますからね。余計な行動が本当に多く色々無駄な動きを逆に必要としました。

それもこれも自分の結果主義の根性論が選んだ選択です。

この例えはほんの1例です。まだいっっっぱいあります。笑

これらとSOPでの学習を経て分かったこと。これはクライアントさんを見させて頂いていてもそうなんですが、結果的に「自分の身体を大切に扱う為」にピラティスなり何なり行う人は変化が早いです。感じるスキルが高い。

というわけで、身体を変化させていきやすい、頭の使い方・心の感じ方はコレ↓

悪いところを良くするために。ではなく、自分の身体に敬意を持ってより良い状態を感じるため。に行う。

デス。

キツいところは自分の身体が眠っている状態の部分です。例えばそこがお尻だとしましょう。そこがブルブルと震えるくらいキツい。そこが弱いのね、そこが使えてないのね。っていう思考パターンが通常です。トレーニングって。なんかこれって意地悪に感じるのは私だけですか?自分が行きたいところに連れて行ってくれるこの身体、美味しいものを食べさせてくれる身体、やりたいことをやらせてくれるこの身体。なんで人はいちいちダメ出しするんだろ。いちいち意地悪言うんです。自分の身体に。

お尻のサポートがあればもっと体が楽になるのねーっていう、身軽にもっと歩けるね🎵っていう。もっというと、お尻が使えてないと基本太ももが太い。太ももが太いのはお尻が使えていないということではなくて、お尻のサポートを太ももがしてるんですよ、って事。

五体満足に感謝をしろと説教したいわけではなくて(笑)

私のオススメは一度、私の身体は自分のモノだという思い込みを捨ててみるっていうことです。

私はいつもそこに立ち返るようにしています。今自分は自分の身体に敬意を持って捉えて行動を選んでいるだろうか。って。グータラし過ぎて身体が重い時も、あぁ、、横になり過ぎて体が苦しそう。すまんすまん、と渋々ストレッチなりローラなりしてつまりをとってあげる。生理の始まりのスタートで怠い時もできる範囲で寝てあげる。少し寝るだけでかなり楽になる。食べたいものを食べるようにしている。でもそれがもし身体に負担がかかるものであれば一旦そこも考えその上で食べるのかやめるのか分かった上で自愛を持って選択する

基本的に痛いところは、声にできなかった心の叫びなので、何を言ってるのかしっかり見るようにしてあげる(ここは来年のSOPコースで深く学びます)

この見解で自分の身体を感じると、日常においても自分が無理をしている部分(そこはつまりかためているところだったりします)だったり、結果に固執して感じることをしていなかったり、目にみえる部分にばかり執着して、嬉びが見えなくなってしまっていたりetc

忙しい現代人にありがちですが

こんな風に自分の身体を自分の手から一旦手放し、敬意を持って感じてあげて選択してあげていくと、やるべきこととやらなくていいこと、やったほうがいいこと、やってあげたいこと。これがクリアに見えてきます。

ピラティスやその他の運動を行う際はおそらく殆どの方が、「やった方がいいこと」の位置付けだと思うんですが、「やってあげたいこと」のところにまで持っていけているとどんどん身体が変わります。

どうやってそこに持っていくの?と聞こえてきそうですが、それの第一歩が、「自分の身体に敬意を持って接してみる」ということです。それを重ねていくと薄い卵のシートがミルフィーユになって素敵なものが見えてきます。

ピラティスをやりたくて体がウズウズするっていう人や、そこまでなくとも習慣的に自然とそれが行えている方はやっぱり感度が高く変化が早いです。変化というのは現状維持も含みます。肉体は常に死にむかっていくので。

LUCIAにはコントロロジーリフォーマーとフットコレクターがあります。他のマシンも入れたいと思っているのですが、まだ私に教えれるところにないと思っているので焦らずに、と思っています。

この2つは盛ってるわけではなくて、本当にピラティスの真髄を感じれるイクイップメント&マシンです。私の自慢の仕事道具。出会えて良かったと本当に運命に感謝しています。

身体を感じれる道具は揃っているので、あとはどんどん感度をあげていければ誰でも自分のwholeを感じることができます。そういうマシンだから。あ、あと私のパッション!

ぜひ、1度そんな感じでカラダを俯瞰してみて付き合ってみるのをおすすめします。身体の感じ方を通して生活そのものの見方へ、何かしらのアクセントが見えると思います。

最後までお読みいただきありがとうございました⭐️

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