ピラティスってどういうことするんですか?

っていう問いに対して、こういうことします。って説明するのがとても難しい。って大体のクライアントさんが仰います。そうですよねー、って私も思います。私もそう聞かれたら、「えーーーー。わかりません。笑」って答える時あります。インストラクターのくせに。笑

どこの部分を切り取って「効果」にするのかは人それぞれ違いますし、そもそも口で説明するととてもややこしいから、分かりやすく巷では体幹トレーニングだとかインナーマッスルだとか伝わりやすい文言が出ていますけど、それは結果的に起きる感覚であって、ピラティスではないと私は考えています。

道具もいっぱいあるし、やることも人によって違うし、エクササイズもいっぱいあるし、そもそも、同じエクササイズをやっていてもやってる中身も人によって違ったりするし、「形があるようで形がないもの」を伝えているからです。

だから形を説明してって言われても難しい。やってみて体感してみてなんとなく分かるもの、です。この「なんとなく」っていう文言には凄い情報量が含まれているなぁって私は思っていて、なんとなくこっちがいい気がする、とか、なんとなくこの人と会いたい、とか、なんとなく今日はやめといた方がいいとか。このなんとなくっていうのは所謂、「直感」っていうやつだと思うんです。直感は頭でどうこう考えたとて出てくる産物ではない、そもそも私くらいの脳みそをまだ全然活性化させてない人の思考なんてたかが知れてると思うんです。思考が直感を勝ることってないなって。

私はピラティスのエクササイズにおいて活性化出来る最も最上級レベルの効果がこの「直感」を鍛えれることだと思っています。

でもほとんどの人にそれを直球で言うと、意味分からんとか頭おかしいんちゃうか?って思われるので、言いません。笑 

いや言ってもいいんだけど、説明するのに1時間くらいかかるし、相当興味と好奇心がありそうな人だったら喋りたいんだけど、ちょっと聞いてみたいくらいだと、疲れるので喋りません。笑

つい先日、とても分かりやすい表現で「ピラティスが何をやってるか分かった気がする」。と言われたクライアントさんがいました。

何をやってる気がするんですか?と聞くと、右利きの私が左で字を書くことを練習することを、身体全体でやってる感じ。とおっしゃって。私は「おおおおおおおおおお!!!!!」と思わず叫びました。

めっちゃわかりやす。。。。。。

これレッスンを受けたことがある方だったら、きっと「ああああああ」って思うと思います。

やったことない人は、どういうこと?ってなると思う。そういうことなんです。

そもそも身体の歪みや不定愁訴は身体の不均衡からきています。でも生きている以上左右が均等な人間なんておかしい。行動するので歪みは出てきて当然だし、それによって身体を支えていると言っても過言ではないと思うんです。だって歪ませないと立てないんだから、むしろ身体が歪んでくれて立たせてくれてるありがたいものだとすら感じています。なのにその歪みを悪者にしてそれを除去していこうなんていう発想って、なんだかこれまで頑張って生きてきた自分自身を否定しているようで私はあんまり好きじゃない。

私は子供を3人産みましたが、私は150センチしかないのに子供は3800とか大きくてお腹の皮はビヨンビヨンだし、腹直筋という筋肉は離開しまくってもう戻る事はない。おっぱいだって一回メロンみたいになっちゃったから皮が伸びちゃってもう一生ハリのあるおっぱいは戻らない。じゃあそれが悪なのか、悲しいことなのかって言ったらそうじゃないと思うんです。頑張ってくれた身体が役目を果たしてくれた身体が在るということだけだと思うんです。

でもこれから先も急死しない限りはこの体で生きていくわけで、出来るだけ身体のポテンシャルは上げておいて「行動する」という人生を楽しむために体を使っていくんだと思うんです。

そのためにピラティスという運動・・・・というか、ボディーワークはとっても素晴らしいツールだと私は感じています。左右不均衡に使って生きる体を、左右そして上下を繋げて身体の幹を作る。それを体幹という人もいますが、私の思う体幹は、体感でもあり大幹でもあり直感です。

目に見えない部分の、でも確実に目に見える部分への影響を与えられるメソッドです。それは身体の見た目もそうですけど、生活に、生き方に、という意味です。

私もまだまだ勉強中で実践中で研究中の身です。ちょっとクライアントさんより量やってたりするからそれを伝えさせてもらっています。なのでクライアントさんは私にとっては生徒さんというよりは、仲間という感覚が適切でそのようにレッスンも行っています。

よく、人間の脳みそは死ぬまで90パーセントは眠っていると言われています。95パーだったっけ。。。でもとにかく殆ど眠っている状態。その眠りゾーンの覚醒のキーは身体の感覚器にあると私は思っていて、身体という受信機で自分に必要な情報を(つまり直感を)敏感に感じ取れるかどうか、がピラティスでは培われていくものだと思います。

と、散々マニアックなことを綴りましたが、でもそもそも、自分の身体の動きが悪くモヤモヤしてる時に直感もクソもないから、とにかく風通しよくしようぜってところから楽しく始めたらいいんじゃないかなぁって思うんです。

空き家の窓を開けて風通しをよくして、拭いて、ワックスかけて、好きなインテリアを置いてって感じで少しづつ少しづつ自分の体を開拓していく。

とにかく動かす。そしてスッキリして気持ちよくなる。

これに尽きるんじゃないかって思います。

レッスンでは話し足りないマニアックネタが沢山あるのでここでしっかりアウトプットしていきます

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